4月 



 今年の春は、桜の開花にもわかるように7〜10日早いという感じを受けます。

 バラを温室で栽培する私にとっては気のゆるせない季節の変わり目です。

 バラの適温は、夜温15℃、昼温25℃が適温です。外気温が日中25℃になると温室内はそれ以上になります。
 まだ夜は、8℃〜12℃バラの適温を下まわります。

 その為、朝の8〜9時はめまぐるしく温室の管理に追われます。
 植物に最適な条件を作り、素直に育てるためには欠かせない作業です。

 雨になるとホットします。

 私のところの温室も30年前のものから、最新の設備を備えたものまであり、各温室の状態に合わせて管理を
 行っていきます。
 

 最新の温室で天窓の大きさが
 普通の2倍あります。

 とても換気が良いです。
 最初の温室で、天窓も少なく、
 高さも低いため風の流れが悪
 いので温室の横も開けて涼しく
 します。

 夜は、閉めて暖房します。
 冬の間は、カーテンとこの横にはっ
 たビニールで保温します。

 この時期には、巻き上げて3年くらい
 使います。(省資源のため)
 温室管理と共に大事な事は、温度です。植物は、温度が下がると植物体を保護するため蒸散をおさえます。

 最少温度30%を切ると植物は、気孔を閉じてしまいます。
 気孔を閉じるということは、光合成で必要なCO2(二酸化炭素)の取り込みが出来ないということです。
 その日の天候に合わせ、管理を行います。

 この時期が、一番気の使う時期です。

 温室の環境と共に根の部分、水管理です。

 寒い冬を乗り切ってバラの最適な時期に入ってくると、自然にバラも元気になってきます。
 ロックウールの少しの体積でバラは育っています。

 この時期、暖かな日、寒い日と変化が激しいので少し気を許すとロックウール内の状態が大きく変化します。
 暖かい日は、多くの水、肥料を吸収し、寒い日は、とたんに吸収しなくなります。

 毎日がバラとの対話です。
 
 5月には、植え替えの時期に入ります。3年、4年と生産を続けてきたバラも老化し生産性が落ちてきます。
 そのため、5月、6月と新しい苗と交換します。1年で1番忙しい時期でもあります。 

 今回は、そのために育ててきたバラの苗を紹介したいと思います。
 

2月に挿し木した苗(植物特許のない苗)は、この
ような状態にあります。

もうすでに蕾をつけています。

現在の切花用の品種は、四季咲きといって温度と
栄養状態が良ければ夏冬問わず花を付けます。 

花を付けると株が弱るので、切花を開始するまで
蕾の状態で取ります。
  6月に定植する苗は、3月に挿し木をしたのでまだ
  この状態です。

  これからはバラの適温なので2倍の速さで育ちます。

バラの新品種は、植物特許で保護されているため、
自分の農園でかってに増殖することができません。

権利を持っている苗業者より購入します。

1品種1000本、2000本という単位になるため、小さな
挿し床にさした苗が来ます。
    そのため大きい苗床に植え替えします。

    右の写真のように、そうする事により株の成育も
    旺盛になり、株の寿命も長くなります。

苗は、工業製品ではありませんので大きな苗から
小さな苗まで来ます。
それをいかに同じように育てるかが栽培者の腕の
見せ所です。

@ 苗の大きさごとに揃える。
A 水の管理に注意する。
B 風により乾き具合に気を付ける。
C 日光の当たり具合に気を付ける。


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